商品数が非常に多い中で、なんとなくの感覚で選品を進めてしまうと、時間やコストを無駄にしてしまうケースも少なくありません。
そこで有効なのが、実際に売れている競合の動きをもとに考える「競合ストア分析」という手法です。
成功しているストアの商品の出し方や売れ方を分析することで、市場のリアルなニーズを把握し、より精度の高い選品につなげることができます。
本記事では、競合ストア分析を通じて、売れる商品を見つけるためのリサーチ方法をわかりやすく解説します。
狙うべきは“伸びている競合ストア”
競合分析を行ううえで重要なのは、「どのストアを分析するか」です。
単に売上規模が大きいストアだけでなく、これから伸びていく途中のストアに注目することがポイントです。
成長しているストアには、主に以下のような特徴があります。
また、日本のAmazonでは、レビュー数や評価の安定性が購買判断に大きく影響します。そのため、レビューが自然に増えているストアは、特に有力な分析対象といえるでしょう。
競合ストアを見つける方法
では実際に、どのようにして競合ストアを見つければよいのでしょうか。
ここでは、セラースプライトのAIライバル商品リサーチ機能を使って、競合ストアを見つける方法を紹介します。
① AIを使って複数の競合商品を見つける
まずは、セラースプライトのAIライバル商品リサーチ機能を開き、自分が気になっている商品のASINを入力します。そのASINをもとに、AIが関連性の高い競合商品を自動で抽出してくれます。
各商品の特徴や市場ポジション、出品時期なども確認できるため、競合商品の整理がしやすくなります。
② 抽出した競合商品の販売元ストアを確認
一連の競合商品を洗い出した後は、セラースプライトの拡張機能を使って、抽出した競合商品の販売元ストアを確認します。
Amazonの商品ページからストアページに移動し、以下のような点をチェックします。
- 商品ラインナップに一貫性があるか
- 売れている商品が複数あるか
- レビューが継続的に増えているか
さらに、拡張機能を活用すれば、ストア全体の売上の推移やレビューの増加傾向といった重要な指標を把握できるため、感覚ではなくデータをもとに判断することが可能です。
この段階で、「成長しているストア」に該当するものをいくつかピックアップしておきましょう。これらのストアは、今後の商品構成の分析や選品方向の検証を行ううえで、重点的に確認すべき重要な対象となります。
ストア構成から“売れる理由”を読み取る
分析対象のストアが決まったら、次は商品単体ではなく、ストア全体の構成を見ていきます。
ここで重要なのは、「なぜこの商品が売れているのか」を理解することです。
特に以下の3つの視点で整理すると、ストアの戦略が見えやすくなります。
① 主力商品から売れ筋の軸を把握する
まず確認したいのは、そのストアの主力商品です。
検索順位が安定している、継続的に広告が出稿されている、レビューが増え続けているといった商品は、売上の軸となっている可能性が高いです。
こうした商品は、安定した需要があることを示しており、そのストアの主要な収益源になっていると考えられます。
分析する際は、価格帯や機能、レビュー内容を丁寧に確認していきます。
特に日本市場では、「品質の安定性」「使いやすさ」「期待通りであること」が評価に直結しやすいため、レビューから得られる情報は非常に重要です。
② 新商品から次の伸び筋を読む
次にチェックすべきは、直近1〜3ヶ月以内に出品された新商品です。
特に、既存商品と比べて仕様やデザインに変化がある商品に注目します。
たとえば、
- 機能が追加されている
- 素材が改良されている
- デザインが変わっている
といった違いは、ユーザーのニーズや不満に対応した結果である可能性があります。
新商品は、そのストアが新しい市場やニーズをテストしているサインでもあるため、動向を追うことで、これから伸びる可能性のある分野を把握することができます。
③ 関連商品から売り方を学ぶ
さらに、主力商品に関連する商品展開も重要なポイントです。
関連商品やセット販売、バリエーション展開などがあるかを確認します。
こうした商品は、単体での売上だけでなく、
といった戦略につながっているケースが多いです。
たとえば、関連商品を追加したり、機能を強化した上位モデルを展開したり、セット商品として販売することで、売上を効率的に伸ばしているストアも少なくありません。
その商品、本当に売れる?データで判断する
競合ストア分析を通じて有望な商品アイデアが見えてきたら、すぐに仕入れを行うのではなく、必ず市場データをもとに検証を行いましょう。
このプロセスを丁寧に行うことで、無駄な投資を防ぎ、リスクを大きく下げることができます。
特に以下の3つの視点からチェックしていきましょう。
① 需要が継続しているかを確認する
まず確認したいのは、その市場に継続的な需要があるかどうかです。
具体的には、同じジャンルで新商品が継続的に投入されているか、そしてそれらが安定して売上が伸びているをチェックします。
一部の商品だけが急に売れている場合は、一時的なヒットの可能性もあります。
一方で、新商品でも安定して売上が伸びている状態が続いている場合は、その市場に継続的な需要があると判断できます。
② 利益が確保できるかを見極める
次に重要なのが、利益を確保できるかどうかです。
対象商品の市場価格帯を把握したうえで、仕入れコストやFBA手数料、広告費などを踏まえて収益性を試算します。
日本のAmazonでは価格競争が激しいため、単に売れるだけでなく、利益が残るかどうかが非常に重要です。
十分な利益が確保できれば、広告運用や値下げ競争にも対応しやすくなり、長期的に安定した運用が可能になります。
③ 低評価レビューから改善点を見つける
最後に、競合商品のレビュー、特に低評価の内容を重点的に確認します。
たとえば、
- サイズが合わない
- 素材や品質に不満がある
- 梱包が不十分
- 機能に不具合がある
といった指摘が複数の商品で共通して見られる場合、それは市場全体に共通する課題である可能性があります。
こうした課題を事前に把握し、商品設計や品質、サービス面で改善することで、後発でも差別化を図ることができます。
まずは少量で仕入れてテストするのが鉄則
方向性に手応えを感じたとしても、最初から大きく仕入れるのは避けるべきです。
まずは小ロットで出品し、市場の反応を確認することが重要です。
出品後は、
- アクセス数(どれくらい見られているか)
- コンバージョン率(どれくらい売れているか)
- レビュー内容(どんな評価をされているか)
といったデータを確認しながら改善を行っていきます。
特に日本市場では、初期レビューや顧客対応が売上に大きく影響するため、この段階での調整がその後の成長を左右します。
まとめ
本記事で紹介した「競合ストア分析」は、データに基づいて選品を行うための実践的なアプローチです。
全体の流れは、以下のように整理できます。
まず、成長している競合ストアを見つけることから始めます。セラースプライトの「AI-競合商品検索」や拡張機能を活用することで、効率よく分析対象を絞り込むことができます。
次に、対象となるストアの商品構成を分解し、主力商品・新商品・関連商品の動きから、どのような戦略で売上を伸ばしているのかを読み取ります。
そのうえで、見えてきた選品の方向性について、市場の継続性や利益性、レビューから見える改善余地などをもとに検証を行います。
最後に、小ロットでテストを行い、実際の販売データを見ながら改善を重ねていきます。
この一連のプロセスを回すことで、選品は感覚に頼るものではなく、データと検証に基づいた再現性のあるものに変わります。
結果として、無駄な失敗を減らし、安定した売上成長につなげることができるでしょう。